マイさんが2023の #綾活 総集編で今年読んだ三浦綾子作品を取り上げていたので、わたしも読書編としてまとめてみました!(※再読分は含んでいません)
それではどうぞ♪
『ひつじが丘』(現代小説)
再読を除き、2023に初めて読了した三浦綾子作品です。(『泥流地帯』の再読了が先)
(わたしが勝手に呼んでいる)三浦綾子の「丘」シリーズその1。
「愛」とは? 「許し」とは? という、人生に、ひいては人類における普遍的な問いに対する三浦綾子のアンサーソング的作品です。
個人的にしびれたのは、「人は誰しもが、何度も人に許してもらわなければならない存在だ」ということ。
自覚していようといまいと、わたしは今までに何度も人に許されてきたのだということを改めて突きつけられました。
そして、人は誰しも、主人公の奈緒美のように、たとえやらかしたのが愛する人ですら簡単に許すことはできないのに、それでも全人類を許してくださる神様の愛の偉大さが浮き彫りになっている作品です。
#綾活 的には、難波さんの推し作品で、グッズ展開中です!!
『果て遠き丘』(現代小説)
三浦綾子の「丘」シリーズその2。
X(旧Twitter)で「次は『果て丘』読み始めます!」とつぶやいたら、一部界隈でワッと盛り上がりを見せた名作です!笑
他の小説作品は、(わたしの知る限り)人の持つ「罪の性質」をこれでもかというぐらい書き出して、みんなドロドロとしがちではありますが、こちらは主に香也子さんというエキセントリックな(←ほめ言葉です笑)女性が周囲を引っかき回していく展開を中心に描かれているので、人間不信になりそうなドロドロが苦手な方でもおもしろく読めるかと!
また、三浦綾子作品によくある「ダイレクトなキリスト教要素」もかなりおさえられていますが、終盤の展開の中でちらりと出てくるところとその使われ方で、#綾活 民ならニヤリとしてしまうこと請け合いです。
#綾活 的には、神楽岡マイさんの推し作品で、こちらもグッズ展開中です♪ 単体でみるとグッズがほとんどなかった『果て丘』ですが(パウンドケーキぐらいかな?)、クリアファイルができたことで、上記界隈の活動がさらに活発になることでしょう!笑
『丘の上の邂逅』(エッセイ集)
三浦綾子の「丘」シリーズその3。
メーリスでのやりとりをこちらにまとめましたが、知人にプレゼントしようと思って、まずは自分で読みました。
こちらは、三浦綾子のエッセイの中でも、旭川にスポットを当てたものが多く収録されている印象がありました。
三浦綾子の、旭川への愛着が伝わってくる作品です!
わたしは旭川で生まれ育ったので、わかる! と共感できるところもありますし、時代の差ゆえに「多分違うのだろうな」と思うところもあって、おもしろかったです。
ただ、結果として、せっかくご紹介いただいたのですが、知人には別の作品のほうが合っている気がして、プレゼントにはそちらのほうを選ばせていただきました。
ですが、これをきっかけにこの本に出会えてよかったです!!
『明日のあなたへ 愛するとは許すこと』(エッセイ集)
知人にはこちらをプレゼントしました!
特に第5章の「寂しさに打ちひしがれたとき」。
これはわたしの考えなのですが、人は誰しも寂しさや虚無と隣り合わせなのだと思っています。
幸いなことに、「今はそれらに気づいていない」だけなのかと…
いま周りにいる人たちや楽しんでいることが、何をきっかけに遠い存在になっていくのか、わからないものです。
この本は「もし突然そうなっても、寂しさに打ちひしがれても、大丈夫よ。」と三浦綾子がそばで微笑んでくれているようで、とても安心します。
知人も早速この本を読んでくれて、「これからも心の支えにしていきたい言葉にたくさん出会えてよかった! 何より、この本を贈ろうと思ってくれたことがうれしかった」と言ってくれました。
また、11月に行われた劇団BREATHの公演(感想はこちら)では、この本から多く引用されて物語の根幹に関わっていました。
膨大な数の三浦作品を読むとき、「どれから読もうかな…?」と迷ってしまって、いつもなんとなくフィーリングで選んでいるのですが、タイミングがばっちりでした!
『愛すること信ずること』(エッセイ集)
出版順でいうと『氷点』のすぐあとぐらいに出た、三浦綾子初のエッセイ集だそうです。
そのため、新婚当時の熱量がこれでもかというぐらい詰め込まれた趣があります笑
三浦夫妻の愛は本質的にはずっと変わらない感じがしますが、年数を重ねるにつれ、いろんな経験もしてどんどん熟成されていくとすれば、こちらは「出会えたことへの感謝・喜び」にあふれている印象ですね。
夫婦生活のあり方なんかも書かれていて、「結婚前に出会えてよかった!!」と思える一冊です!
将来結婚したあとも、何回も読み返して立ち返りたいですね*
あとは純粋に、のろけまくる綾子ちゃんがかわいすぎて…(*´ω`*)笑
めちゃめちゃキュンキュンします!笑
つらいこと、悲しいこと、苦しいこと、たくさんあったけど…光世さんと出会えて本当によかったね…よかったね綾子ちゃん…(友達か)
『続泥流地帯』(現代小説)
正編はこちらにも書いたとおり中学生のときに読んでいたのですが、続編は意外にも今年が初読了でした。
泥流にすべて飲み込まれて終わった正編に対して、続編は希望の兆しが見えるのに、これを長年知らなかったのは本当に損でした。
また、今年開催された「第4回『泥流地帯』作文コンクール」に応募した作品を、ありがたいことに佳作として選んでいただきました!
正編・続編の思いはそちらに込めましたので、応募作品の公開まで今しばらくお待ちください*
#綾活 的にはすいさんが「この作品を推している人たちも含めて」推している作品で、グッズ展開中です♪
『泥流地帯』のテーマカラーとして選んだのは「黄金(こがね)」
言わずもがな、復興後たいへんな努力をして勝ち取った「黄金色の稲穂」を象徴しています!
『嵐吹く時も』(現代小説)
昨年、三浦綾子生誕100周年で復刻された新潮文庫の文庫版を読みました!
なんと、巻頭には文庫版出版に寄せた難波さんのメッセージが!!!
それを読んで「ひょえ~…わたし…なんてすごい方とご縁をいただいたのかしら…」と改めて腰を抜かしました。
そのイメージが抜けなかったのか、主人公である志津代の父・順平(おおらかで大柄なところ笑)は難波さんをあてはめて読んでしまいました笑
なぜこの本を読もうと思ったかですが、登場人物は三浦綾子の祖父母をモデルとしていて、留萌管内にある苫前町をモデルにした苫幌を舞台に書かれた作品だからです。(『天北原野』にも苫前町をモデルとしたハマベツという漁村が出てきます)
雪がとけたら、次は苫前まで #綾活 しに足をのばしてみようかなと思ったので、その前段というわけです!
留萌管内には他にも行こうと思っている #綾活 スポットがあるので、とても楽しみです!
『まっかなまっかな木』(絵本)
職場に子ども向けの図書スペースがありまして、そこで偶然見つけました!
驚きのあまり絵本の写真を撮ったのですが、今その写真を見返してみたら、日付が4月25日…そう、三浦綾子の101歳の誕生日だったのです!!!
なんだか、『明日のあなたへ~』のところでも書いたのですが、三浦綾子にまつわる事柄は特に、神様のお取り計らいというか、運命みたいなものを感じてしまいます…
子ども向けにおすすめの図書を紹介するという企画があって、そこでこの本を取りあげようと思ったのですが、絵本に込められたメッセージをわかりやすく紹介することがわたしにはどうしても難しく、実現に至りませんでした…
(めちゃめちゃ雑に簡略化すると、木=神様の暗喩で、そこにたどりつくまでにいろいろ目移りしてしまうけども、最終的にたどりつけてよかったよかった…的な内容ではないかとわたしは考えています)
来年の企画までにはぜひモノにしたいです!!
岡本佳子さんのカラフルでかわいらしい絵にも癒される一冊です♪
2023もたくさんのよき三浦作品にふれることができました*
これで代表作は一通り読んだ印象ですが、まだまだ膨大な作品があるので、まだまだこれからたくさん読んでいこうと思います!!
来年も、よき三浦作品と出会えますように…*
ゑむゑむ@バーズ
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