作品舞台の訪問記

珈琲亭ちろる(『氷点』より)

2025年、今年もよろしくお願いいたします。ゑむゑむ@バーズです!綾活談話室のメーリングリストでは、「今年も三浦綾子のよさを1人でも多くの方に伝えられますように!」「三浦綾子好きをこじらせます」等々、綾活民たちの頼もしい新年の抱負が飛び交っ...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“ゆらり”

印象に残ったオノマトペ語句の8語目です。陽子が北原の腕の中で、ゆらりとゆれた。三浦綾子『氷点』[とびら]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『氷点』だけで使われています。『氷点』は、三浦綾子さんのデビュー作であり代表作です。1...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“むにゃむにゃ”

印象に残ったオノマトペ語句の7語目です。と、その時、口の中でムニャムニャふしをつけて読んでいたクメの声がぴたりと止んだ。三浦綾子『裁きの家』[三十六]この語句も、今のところ(収録している18作品で)、『裁きの家』だけで使われています。『裁き...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“はっし”

印象に残ったオノマトペ語句の6語目です。清彦はざりがにをつかんで、はっしと石の上に叩きつけた。三浦綾子『裁きの家』[七]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『裁きの家』だけで使われています。このごろの小説作品で、「はっし」は見...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“のめのめ”

印象に残ったオノマトペ語句の5語目です。優子や息子たちの手前、このままのめのめ帰るわけにもいかない。三浦綾子『裁きの家』[三]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『裁きの家』で2回、『死の彼方までも』で1回、合計3回使われてい...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“ちかちか”

印象に残ったオノマトペ語句の4語目です。「……博史は、あなたと兄弟でも、少し神経がチカチカしてるわ。……」三浦綾子『裁きの家』[十五]この語句も、今のところ(収録している18作品で)、『裁きの家』だけです。「チカチカ」は、私のイメージでは、...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“ざぼざぼ”

印象に残ったオノマトペ語句の3語目です。あたたかい日には、雪どけ水が轍にたまり、子供たちはその中を、ざぼざぼと歩く。三浦綾子『草のうた』[29]この語句は、今のところ(収録している18作品で)、『草のうた』だけです。そして、小学館の『日本語...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“かちかち”

印象に残ったオノマトペ語句の2語目です。クメは入歯をカチカチ音させながら言った。三浦綾子『裁きの家』[三十六]この語句も、今のところ(収録している18作品で)、『裁きの家』だけです。昔話に「かちかち山」というのがありますが、まさにそのカチカ...
難波真実

三浦綾子作品で使われているオノマトペ“あわあわ”

約1年前(2023年12月)から、三浦綾子作品(小説、童話、戯曲)におけるオノマトペの使用例をまとめているのですが、ようやく18作の収録作業が終わり、その集計中です。再話作品である『わたしたちのイエスさま』を含めると、合計58作ありますので...
難波真実

“読む”? “話す”? “語る”? “伝える”? “届ける”? “贈る”?

久しぶりの投稿になってしまいました。こんにちは、難波真実です。勤務先である三浦綾子記念文学館は12月28日から年末年始休館(1月7日に開館します)で、私は自宅で片付けやら私的な仕事やらをしております(ストーブでは豚肉と玉ねぎをコトコト煮込ん...